はじめに
開発部の 有澤 です。
突然ですが Docker、便利ですよね。
コンテナ化されたアプリケーションを立ち上げることで、ローカルマシンの依存関係を汚さずに動かしたり、 扱うコンテナのタグを変更するだけで、任意のバージョンのアプリケーションを立ち上げられるので、贅沢なことをしてるなと使う度に思います。
私はプライベートで扱うマシンは macOS、Windows、Linux と全部バラバラですが、 それぞれの環境でしっかり動いてくれるので、便利な世の中になったと痛感します。
そんな便利な Docker もといコンテナ技術なら、動画編集だってできるはずです。
実際に作ってみましょう。
モチベーション
自分は楽曲制作をしていて、人に楽曲を聴いてもらうプラットフォームとして YouTube 上で公開したいと考えていました。
しかし、YouTube は動画を投稿するプラットフォームなので、楽曲制作の後に動画制作をするのが非常に億劫に感じていました。
そのため、YouTube でよくある 「CD ジャケット」だけ表示されている動画
で良いので、動画制作をある程度自動化できないか?と構想を練っていました。
ちなみに 「CD ジャケット」だけ表示されている動画
を「アートトラック」と呼ぶようです。
INFO
厳密にはコンテンツを管理しているパートナー(会社や団体?)だけが作れるコンテンツのようですが、他に命名する概念がないのでアートトラックと呼んでいます。
完成した動画
自分の楽曲を動画にして YouTube に公開しました。
ジャケットと楽曲は自前で作って、サムネイルや動画は Docker で作っています。
おおよそ 5 分で動画制作を終えられたので、GUI な動画編集ソフトを立ち上げて動画を作るよりも素早いはずです。
Docker は動画編集ソフトです
ソースは以下です。
使い方は README に記載しています。
GitHub - iamyukihiro/youtube-art-track-builder
総括
やはりコンテナ技術は凄く便利です。
実際のところ、コンテナ化された FFmpeg を上手く使っているだけですが、 Docker イメージとして提供していることを知らなかったので、使ってみて知的好奇心が満たされました。
私は 専任の YouTuber ではないので、時々動画を作る際に DaVinci Resolve や Adobe Premiere Pro のようなソフトウェアを立ち上げることを億劫と感じていました。そのため、その手間を簡略化する良いツールが作れたと自画自賛しています。
ちなみに頑張れば、FFmpeg でオーディオビジュアライザーをレンダリングできるみたいですが、 レンダリングする時間が増えたり、そもそも私の好みで表示しないとしました。
最後に
……話は変わりますが、皆さんはクジラとアザラシ、どちらが好きですか?
私はクジラの方が優雅で大きくて、それでいて瞳が可愛いところが好きです。
(赤い帽子を被ったアザラシはオシャレですが、コンテナを背中に乗せたクジラも健気で可愛いです)
コンテナ技術海洋に住まう動物、どちらが勝者となるか経過を観測していますが、 それほど海洋に価値があるとする企業(船?)が多いようです。
今後の動向は見逃せませんね。